ミツバチから採取できる４つの「恩恵」

ミツバチは人類にとっても有益な様々なものを作り出します。
食べれるものだけではなく、生活の役立つも多いです。
今回は「ミツバチ」から取ることができる有益なものを紹介します。

ミツバチから採取できるものその１：はちみつ
まず代表的なものを挙げるならばまずは蜂蜜でしょう。
蜂蜜は甘いだけではなく、高い栄養価をもっている事でも知られています。
普段からもっとも身近に感じる蜂の産品がこの蜂蜜ではないでしょうか？

ミツバチから採取できるものその２：ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは女王蜂のみが口にする事ができる食べ物は「ローヤルゼリー」です。
これは一般的な働き蜂は食べる事が許されていない食べ物です。
※一般的な働き蜂は「蜂蜜」を食べて過ごします。

ローヤルゼリーは完全食と別名を持つほど、栄養価が高くそれを食べて生活をしている女王蜂は「一般的なミツバチよりも寿命が長い」特徴を持ちます。
この事から滋養強壮効果が大いに期待できる蜂産品です。

ミツバチから採取できるものその３：プロポリス
プロポリスは上記２つと比べると異質な存在となります。
まずプロポリスは「はちみつ」「ローヤルゼリー」が「餌として作られる」ものなのですが、プロポリスは巣の内部を清潔を保つ為に作られています。
プロポリスを活用して、群れを守るというわけですね。
特にプロポリスの名産地である「ブラジル」は高温多湿の気候で、雑菌が繁殖しやすい環境となります。

ミツバチから採取できるものその４：ビーポーレーン
ビーポーレンはミツバチの餌の１つです。
これは冬を越すために作り出すもので、温かい時期に保管しておく事で冬に食べます。
ビーポレーンは栄養価が高く、昨今では健康食品としても注目度が高まっています。

原材料の宝庫「ミナスジェライス州」とは

プロポリスは採取される地域の自然環境によって含有成分が大きく異なります。
世界中で採取されているプロポリスの原塊ですが、中でも「ブラジル産のミナスジェライス州」で採取されるプロポリスは特に優れているというのは周知の事実です。
今回はなぜ、ミナスジェライス州のプロポリスが優れているのか？という話をします。



ミナスジェライス州は「バランスよく、ハーブ類・薬草類が自生している」

ミナスジェライス州で採取されるプロポリスは「グリーンプロポリス」という種類のものになります。
このグリーンプロポリスは「アレクリン」という植物が元となって作られています。
アレクリンにはアルテピリンＣなどをはじめとした健康成分を豊富に含有されています。

ミナスジェライス州はこのアレクリンをはじめとしたハーブ類がバランスよく自生しており、
（ミナスジェライスには300種類以上ものアレクリンが自生していると言われています）

これらの樹液・樹脂を元として、グリーンプロポリスは作られているのです。

ブラジルの自然環境も鍵となる
ブラジルの気候は高温多湿な環境なので、雑菌が繁殖しやすいと言われています。
その為、アフリカナイズドミツバチがより優れたプロポリスを作り出す事が期待ができるのです。
また、雑菌が繁殖しやすいだけではなく「外敵となる虫」が多く生息しているという点もポイントです。
日本の自然環境を例に出すと、農薬などを使用している為、ミツバチの外敵となる虫の数・種類がとても少ないです。
ブラジルの場合は外敵となる虫が多く存在している為、よりよいプロポリスを作る事につながるのです。

天然の抗生物質という観点からのプロポリス

高い抗菌力を持つ「プロポリス」。
巣の出入り口の隙間にセメントのように塗り固められており、「天然の抗生物質」という別名も持つほど、優れた抗菌力をもちます。
プロポリスの原塊のまま利用する事はできず古くから「アルコール抽出法」でプロポリスエキスを作り、使います。
最も古いプロポリスを使われた記述があるのが「古代エジプト時代」までさかのぼります。
王族などの限られたもののみが使用する事が許されており、ピラミッドの内部のミイラの防腐剤としてアルコール抽出のプロポリスが使われていた記録があります。

また、美の象徴としても語られるクレオパトラもプロポリスを美容目的で利用していたと言われています。

その他にも古代ローマ時代では戦場で、傷ついた戦士の傷薬として使われており、当時から抗菌・殺菌力などを活用した使い方が行われてきました。

これらの事例からだけでも古来よりプロポリスは天然の防腐剤・抗生物質などとして優れた面をもっていた事が分かりますね。

強力なのは「ブラジル産のプロポリス」
プロポリス自体はヨーロッパなど世界中の国で利用されています。
ヨーロッパなど世界中で採取されるプロポリスは所謂「ブラウンプロポリス」というものです。
フラボノイドが豊富で、様々な健康効果を持つ事で知られています。

古来よりこのブラウンプロポリスがプロポリスとして親しまれてきましたが、1988年にブラジルで「グリーン系のプロポリス」が発見された事で状況が一変します。
このブラジル産グリーンプロポリスはブラジルの過酷な自然環境をミツバチが生き抜く為に作り出したプロポリスです。一般的なプロポリスと比較しても優れた抗菌力・殺菌力を持つだけではなくブラジルの独特な自然生態の中で作られた為、含有成分もヨーロッパ系のものとは全く異なっています。
（フラボノイドが豊富に含まれている他にも、桂皮誘導酸なども豊富に含んでいるのです）

とても稀少！レッドプロポリスとは

プロポリスは世界的にブラウンプロポリスという、こげ茶色の原塊をしたプロポリスが主流です。
ブラジルの一部地域でのみ採取されるグリーンプロポリスが存在していますが、これと同じように色が異なるプロポリスが存在します。
それがブラジルで採取される「レッドプロポリス」です。
今回はこのレッドプロポリスについて解説します。

レッドプロポリスは「美容特化」のプロポリス
レッドプロポリスはマメ科の植物「ダルベルシア」の樹脂・樹液を元にして作られています。
起源植物が異なるという事はプロポリスに含有される成分が異なる要因となります。
その為レッドプロポリスはブラウンプロポリスやグリーンプロポリスとも成分が異なるのです。
ブラウンプロポリス同様にフラボノイドは豊富なのですが、グリーンプロポリスのような桂皮誘導酸は含有されていません。
その代わりに、イソフラボンなどの美容成分が豊富に含有されています。

レッドプロポリスは美容品に配合されるケースが多い
レッドプロポリスはプロポリスの中では「美容に特化」した成分が豊富に含まれており、美容品であったりコスメ類の素材として配合されるケースが多いです。
レッドプロポリスは採取量がグリーンプロポリス以上に少ない為、ある種の稀少性は非常に高いと考えられます。

プロポリスの抗菌力の秘密

プロポリスは高い抗菌力を持つ事で知られています。
ミツバチの巣の出入り口に塗り固められており、巣の中の環境が清潔に保たれている事からも、その抗菌力の高さは折り紙付きだと言えるでしょう。
今回は「なぜプロポリスには高い抗菌力」を持つのか？という事をテーマに解説していきます。

ミツバチは「優れた植物の選定力をもっている」
ミツバチはどの植物からも樹脂や樹液を集めてくるわけではありません。
しっかりと「成分面や抗菌力などが優れた植物なのか？」というものを見極めた上で樹脂・樹液を集めるのです。

ミツバチは「植物博士」だとも言えますね。

抗菌力が高いのは「世界共通」！だけど…
プロポリスが高い抗菌力を持つのは、世界共通のポイントだと言えます。
フラボノイドを豊富に含んでいたり、高い抗酸化力を持つ事でも知られています。

しかし、これはプロポリスの起源植物にもよって特性は異なります。
ヨーロッパ原産のプロポリスとアジアで採取されるプロポリスとでも全く違う含有成分となるのです。
なかでもブラジル産のプロポリスは「世界最高品質」だと評価される事が多いです。
特に今回のテーマである抗菌力という点ではブラジル産プロポリスは諸外国原産のプロポリスよりも抗菌・殺菌力が１．５倍程度高いと言われています。
これには諸説ありますが、ブラジルの過酷な自然環境に耐える為にミツバチがより強力なプロポリスを作ると言われています。


プロポリスの抗菌力の秘密は「植物にあり」
ブラジルには薬草類が豊富に自生しています。
その為、有用成分を豊富に含有するプロポリスが作られると考えられています。

ミセル化抽出のプロポリスとは？

プロポリスには様々な抽出方法が存在しています。
アルコール抽出などが一般的で、刺激が強い事でも知られています。
刺激が少ない抽出方法などもあり、「水抽出」や「ミセル化抽出」などが刺激が少ない事で知られています。
今回は低刺激で人気のあるミセル化抽出についてお話をします。

ミセル化抽出のメリット
ミセル化抽出は「飲みにくいプロポリス製品」の中でも「刺激が少なく甘みのある」エキスとなっています。
その為、幅広い年齢層の方から利用されています。
つまりこの「飲みやすさ・使いやすさ」こそ、ミセル化抽出のメリットだと言えるでしょう。

ミセル化抽出のデメリット
ミセル化抽出のデメリットは抽出の際に、添加物を用いるという点です。
これは識者の間でも「問題はない」という意見もありますが、プロポリスはかなり絶妙な自然で作られたバランスで成り立っている為、余計な添加物を加える事でバランスが崩れるという意見もあります。
※そもそも、健康目的で利用するものに添加物を加えられているという事をデメリットとする意見もあります。


「飲みやすさ」を重視したい方にはおすすめの抽出方法
プロポリスは脂溶性の特性をもっている為、アルコール抽出のプロポリスが成分面などで見た時優れていると言われています。
しかし、アルコール抽出プロポリスのデメリットは「癖が強い」という点です。
その為、プロポリスの独特な刺激・風味が苦手で継続して飲用する事が苦痛だという方は飲みやすさを重視したミセル化抽出法のものを選ぶと良いでしょう。

プロポリスは原塊の質を決めるポイントとは？

プロポリスの品質を決定づけるポイントは多くあります。
その中でも、最も重要度が高いと言えるのが「プロポリスの原塊」の質だと言えるでしょう。
今回はプロポリスの原塊の質を見極めるポイントを紹介します。


・まずは産地のチェック
プロポリスは産地によって含有される成分が大きく異なる特徴があります。
これはミツバチが生息する環境によって、自生している植物の種類が異なるためです。
なので、ブラジル産プロポリスとオーストラリア産プロポリスでは大きく含有成分が異なるのです。

・原塊の質を示す「ランク・等級」も大切
プロポリスの原塊は「等級」付をされます。
これはプロポリスの選別を行う専門の職人さんの手によって、プロポリスの質毎にランクを付けていくのです。

・プロポリスの色も重要
プロポリスは基本的にこげ茶色の原塊をしています。
しかし、ひと際変わった色をしたプロポリスがあります。
それがグリーンプロポリスです。
グリーンプロポリスはブラウンプロポリス同様、フラボノイドが豊富に含有されているだけでなく、桂皮誘導酸が豊富に含有されています。
アレクリンという植物を材料としている為、このような特徴をもつと考えられています。

・保管状態にも注意

プロポリスの原塊はミツバチが巣を防衛するために作り出すため、「強靭」な印象があります。
しかし、実際の所は非常にデリケートです。
野ざらしに放置してしまうと、劣化が進んでしまいます。
そのため、プロポリスの原塊は採取されたら、エキスの製造に使用されるまで大切に冷凍保管をし、劣化を防ぐ必要があります。

アフリカナイズドミツバチって？

プロポリスづくりには基本的に世界中では「セイヨウミツバチ」が用いられています。
セイヨウミツバチは蜂蜜を作る能力に優れており、巣を守る能力にも優れています。
しかし、ブラジルではこのセイヨウミツバチではない別の種類のミツバチが主に養蜂に用いられます。
それが「アフリカナイズドミツバチ」です。

今回はアフリカナイズドミツバチについて深く掘り下げて解説をします。

アフリカナイズドミツバチの成り立ちとは？
アフリカナイズドミツバチは「偶然」の中誕生した種類のミツバチです。
本来ブラジルに生息していたミツバチは「アフリカミツバチ」という種類の在来種でした。
熱帯地域に適しており、ブラジルの気候にも合うという事ですね。

そんなアフリカミツバチが研究目的でブラジルに持ち込まれたセイヨウミツバチと交配してしまった事で「アフリカナイズドミツバチ」が誕生したのです。

アフリカナイズドミツバチの特徴は数点あります。

・防衛本能が極端に高い
アフリカナイズドミツバチの特徴としてまず挙げられるポイントが「防衛本能に優れている点」です。
アフリカナイズドミツバチは巣を守る能力が異常に高いです。
その凶暴性から「キラービー」という別名も持ちます。

・運動能力がけた違い
アフリカナイズドミツバチはセイヨウミツバチと比較すると、行動範囲が倍以上あります。
そのため、様々な植物の樹脂・樹液を集める事ができるので、良質なプロポリスやハチミツを作り出すと考えられています。

・良質なプロポリスを作る事で知られている
ミツバチと言えば「蜂蜜」を作る事がメインのような感じがしますよね。
しかし、アフリカナイズドミツバチは蜂蜜よりも、むしろプロポリスを作り出します。
またブラジルのプロポリスは諸外国産と比較して、品質が良質だという事で有名です。
中でも突出しているのがミナスジェライス州で採取されている「グリーンプロポリス」です。

製造工程もプロポリスの品質を決定づける

プロポリスの品質はどうしても「原塊の等級」で見てしまうという方も多いと思います。
勿論、等級もとても大切な要素の１つですが、それと同じぐらいプロポリスの製造工程も重要かも知れません。


プロポリスの原塊は非常にデリケート
プロポリスの要となる「原塊」は、自然の中からミツバチが雑菌に対抗するべく作り出します。
巣の出入り口に塗り固められたプロポリスはとても強靭そうな印象を受けますが、実はとてもデリケートなんです。
野ざらしになったプロポリスは傷んでしまい、成分もスカスカになってしまいます。
そこで、採取されたプロポリスの原塊はプロポリスエキスを作るまでにとても丁寧に保管されます。

これは採取地でプロポリスエキスを抽出される際もそうですし、プロポリスの原塊として輸出される際もです。
原塊の輸出はとても厳重保存をされた状態で行います。
プロポリスの品質が劣化・変化しないように採取されてから密封して冷凍保存を行います。
プロポリスエキスを抽出するまで冷凍保存で保管されるのです。

プロポリスの抽出方法
植物性の食用アルコールに漬け込む事を「プロポリスを熟成させる」といいます。
この熟成期間を1年以上行ったものを「長期熟成」させたものと呼びます。
短いサイクルであれば、３～6か月サイクルでプロポリスのエキスを抽出を繰り返される事もあります。
良質なものであれば、しっかり成分を抽出できる2回抽出までを行います。
（利益を追求するメーカーのものは何度も何度もプロポリス原塊の搾りカスからプロポリスエキスを抽出します）

ついつい私達はプロポリスの品質というと目立つ所にばかり目を向けがちです。
ですが、こういうあまり「表」に出てない工程もプロポリスの品質を決める為に重要なのです。

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プロポリスを配合した製品とは？

プロポリスは高い抗菌力を持つ事から、様々な製品に配合されています。
今回はプロポリスがどういったプロポリス製品に配合されているのかをそれぞれの特徴を踏まえて解説します。
プロポリスの歯磨き粉
プロポリスの歯磨き粉は、抗菌力が高いプロポリスとは相性が良いと言えます。
プロポリスはそもそもが、巣を雑菌などから守るために作られています。
この抗菌力の高さを活用して、口腔ケアに役立つと言えるでしょう。

プロポリスの美容液
プロポリスには抗酸化物質として有名なフラボノイドが豊富に含まれています。
その為、美容液・スキンケア用品などとも相性が良い素材です。
グリーンプロポリスを使用すた美容品も多いですが、レッドプロポリスはフラボノイド以外にもイソフラボンが豊富に含有されているので、レッドプロポリスを配合したものも人気が高いです。

プロポリスのマウスウォッシュ
用途としては歯磨き粉に近いですが、口臭ケアの為の製品にプロポリスが配合されているものがあります。これもプロポリスの高い抗菌力に注目して作られたものだと言えるでしょう。
プロポリスは口内環境を整えるうえで非常に有益な事で知られています。

プロポリスのスプレー
プロポリスは原液タイプをはじめ、飲みにくい特徴があると思います。
しかし、プロポリスのスプレーは刺激が少なく使用する事が出来る為、大変人気があります。
これはプロポリスだけを配合しているわけではなく、蜂蜜などを配合しているものが多い事からプロポリス特有の飲みにくさを軽減してくれている側面もあります。

プロポリスシャンプー
プロポリスを配合したシャンプーも人気があります。
プロポリスにはあまり知られていませんが、発毛効果を持つ事でも有名です。
細胞を活性化させる事が期待できるのでプロポリスシャンプーとの相性も良いと言えるでしょう。

プロポリスの石鹸

プロポリスを配合した石鹸も人気が高いです。
プロポリスを抗菌力を活かすという意味においては、やはり石鹸との配合も良いと言えるでしょう。
海外で製造された製品の人気が高く、国内製造のものはあまり目にする事はありません。